伝わる・揺さぶる!文章を書く山田 ズーニー
PHP研究所 刊
発売日 2001-11
価格:¥693(税込)
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オススメ度:★★★★
「不自由な道具」を見直そう 2007-01-17
文章を相手に向けて発信する際、様々な問題に直面する。
伝えたい、と思っている内容をどうすれば自分の心のままに伝えることができるのか。思い描く結果に辿り着くことができるのか。
著書はそれら要望に、丁寧にかつ実践的な方法を提示している。
「伝わる文章」「揺さぶる文章」
それにはまず書く側の「自分」の心にあるものをしっかり言語化し、自身に説明できるようにする。その際、論理的な段階づけを行うことで、文章の外観を客観的に判断する術を紹介している。
その上で文章を受け取る「相手」の視点を考えて、推敲してみる。より客観的に、というよりは相手の受け取り方や視野を自分の主観に重ねる、といった感じ。二重眼鏡で、それでも歪んで見えないか、と立ち止まる思考を鍛える。
「自分」をいかに純粋な形で言語化して、それを相手にうまく伝えられるか。
これは文章に限ったことではなく、言葉を使用するすべての状況で求められることであり、身につけたい術である。
著者はこう述べている。
つまり、自分に忠実でありつつ、かつ人に関わることを目指す。(中略)自分の正直な姿を表すところは、自分の中ではないからだ。自分の中ではない。紙の上でも、パソコンの上でもない。『相手の中』だ。
ここに大きな壁が立ちはだかってくる。
私達は日常、言葉をなにげなく使っているのだが、果たしてうまく使えているのだろうか。
著者は言葉を「不自由な道具」と表現するが、まさにその通りだ。ここまで論理的で明快な、「伝達術」の本を読んでも、いや読んだからこそ、改めて言葉や文章の難しさや奥深さに唸ってしまう。
自分の使っている言葉を、再度見直す上でも価値のある本だと思う。お薦め。
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この記事は2007/1/28に作成しました。